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バルトロメオ・クリストフォリ
Bartolomeo Cristofori
1655-1731

バルトロメオ・クリストフォリ Bartolomeo Cristofori
イタリアの楽器製作家。 チェンバロ(ハープシコード)の有能な製作家であり、後年はピアノの開発・製作に力を注いだ。
そもそも楽器を発明するという言い回しがおかしな表現なのだけれど、ピアノはクリストフォリが発明したというのが定説になっている。 弦を鍵盤の機構で叩いて音を出すという発想はクリストフォリがピアノを作る前からあって、あれこれと試作がこころみられたらしいが、楽器として完成するに至らなかった。 クリストフォリの発明はピアノという楽器ではなく、鍵盤で弦を打つ機構を作り上げたことにある。
弦を打った直後にハンマーが元の位置に戻ること、響きを止めるダンパー装置を付けたことなどにより「鍵盤操作の打弦楽器」として完成させたのである。

この楽器には「大きな音も出るし小さな音も出るクラビチェンバロ」という名を付けた。鍵盤を強く叩くと強い音、弱く叩くと弱い音。これがこの楽器の最大の特徴なんだね。 現在、英語圏や日本では「小さな音」という部分だけが残って、短く「ピアノ」でこの楽器を指す名詞として定着している。
クラビチェンバロはチェンバロのフルネーム
クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ Clavicembalo col piano e forte
クラビチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ
Clavicembalo col piano e forte

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten