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クラビコード Clavichord

クラヴィコード clavichord
クラビコードは、ルネッサンス、バロック時代から使われ、現在でもメジャーではないにしても小型で手軽な楽器として重宝されている。
小さな音しか出ないので、大規模な演奏会では不向きであるが、ピアノの楽譜を活用して演奏できるので家庭用室内での楽器として楽しく使うことができるだろう。

音が出る仕組み
クラビコードの音が出る仕組み
上の図は40個〜50個ほどあるキーの内、一つだけのユニット部分を示したもの
弦は金属製で、通常2本をペア(2本複弦で1コース)にしてユニゾンで張られている。 解放されている時の弦はフェルトによって響かない状態になっている。
1コースの弦は、対応しているキーによって、数種類の音程を担当する。
タンジェント
キーを押すと、シーソーの様に繋がったレバーが弦に向かって持ち上がる。
レバーには金属片(タンジェント)が付いていて、弦を叩き、同時に弦が振動する長さが固定される。
タンジェントの打撃により、有効長の弦が振動して音が出る。
フェルト
フェルトは、弦の振動を止める役割があり、フェルトが影響を与えない部分の弦が振動し音が出る。
キーを離すと(タンジェントが下がると)フェルトによって弦の全長すべてが消音される。
この構造により、強くキーを押せば強い音、弱くキーを押せば弱い音がでる。 また、押さえ込んだまま強弱を付けるとビブラートをかけることも可能だ。
ただ、欠点は前述の通り音が小さいこと。それと、ひとつの弦が複数の音を担当するので同時に鳴らす音に制限がかかること。 和音を鳴らす場合には表現しきれないこともある。


20世紀になり 電気増幅・電子増幅の技術が取り入れられることになり、音量の小さなクラビコードは、 クラビネット という新しい楽器を誕生させた。

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten