楽器図鑑 楽器事典
篳篥 ひちりき
篳篥 ひちりき

篳篥は漆(うるし)を塗った竹の管で作られる。
音を出す部分はオーボエやファゴットと同じように葦(あし)を削ったリードが使われており、取り外し交換できるようになっている。
ただし、篳篥のリードは2枚を重ねているのではなく葦を平らにつぶしてある。
小さな文字では見にくいでしょうから、大きな文字にしました
篳篥[ひちりき]
または
觱篥 [ひつりつ]
中国・朝鮮から日本に伝来した頃には、觱篥(ひつりつ)という言い回しがあったようだ。
古くは大篳篥小篳篥があり、大篳篥は鎌倉時代(1200年ごろ)にはすでにすたれており使われなくなっていたようだ。現在使われている篳篥は小篳篥で、単に篳篥といえば小篳篥のこと。
信西古楽図の篳篥
大篳篥:信西古楽図
信西古楽図は、唐代 宮廷の宴饗楽を墨画で描いたもの。篳篥を奏でる楽人が描かれているが、この篳篥は大篳篥だと思われる。

雅楽では、 (しょう) 、 篳篥(ひちりき) 、 龍笛(りゅうてき) を三管と呼ぶ。
雅楽

(しょう) | 龍笛(りゅうてき)

竹や葦(あし)で できている楽器
ダブルリード

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
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