|
|
|
バンドゥリア
Bandurria
バンドゥリアは、スペインの弦楽器。
ネックが短いのに弦が12本もあるので糸巻きがあるヘッド部分がやたらとでかい。頭でっかちの三頭身。12本の弦は2本セットの6コースで、となりのコースとの音程差は4度(これを4度チューニングという)。
ギターも4度チューニングと呼ばれるが2弦と3弦が間隔がちょっと違うので完全に4度チューニングではない。ギターの変則的なチューニングは和音とメロディを共存させることができる知恵なんだろう。
で、バンドゥリアはどうなの・・・バンドゥリアは、すべての弦が(6コースすべてが)4度チューニングである。指板上の音程がグラフ用紙みたいに総て同ピッチで配分されているというわけ。これはこれで整然としていて便利である。
ハイフレット方向にシフトしても、となりの弦(となりのコース)にシフトしてもフレットの位置関係は同じになる。だから、どんな Key でもフレットのポジションをまるごと(X方向 Y方向いずれでも)移動させるだけで OK だものね。
コードを押さえる時、6コース総てを鳴らすようにするにはちょっとシンドイのかもしれないけれど、バンドゥリアはバンドゥリア流の弾き方が存在するわけだ。
それを習得すれば「6弦総て4度のチューニング」は、まるで算盤(そろばん)で計算するように* 音階を操ることができる ・・・ ん? ちょっと違うか。
*
算盤の桁は総て10進数で並んでいる。途中何箇所かが9進数になっていたら困る。
クアトロ
|
ティプレ
|
トレス
|
バンドリン
私家版 楽器事典
/
楽器図鑑 gakki jiten
|
| |