楽器一覧(弦鳴楽器)
クラビ・ハープ Clavi Harp
グランド・ハープ grand harp
一見、オシャレにデザインされたアップライト・ピアノのよう。
でも、これはハープだ。
クラビ・ハープ は、ハープに鍵盤を取り付けて、鍵盤で演奏できるようにしてある。19世紀のヨーロッパで開発された。
ハープなので、弦を叩くのではなく、はじいて音を出すようになっている。
ハープに鍵盤を組み込んだのも特別だけど、さらにクラビ・ハープには、特別な”からくり”としてハーモニックスを発生させものもあった。 弦長の真ん中に触れて1オクターブ高い倍音を出す仕組みだ。これは、足元ペダルで操作できるようになっている。

ハーモニックスを発生は別として、総じて音を出す仕組みはハープシコードに似ている。 ハープシコードにはクラヴィツィテリウム(clavicytherium)という縦型のものもあるので、なおさら区別が付きにくく ややこしいが、生い立ちが違う。 クラビ・ハープは、奏者の足元あたりまで、弦が延びているいるが、クラビツィテリウムの弦は鍵盤当たりから張られていてめったやたらと背が高い。

ちなみに、「clavi」は「鍵 key」のことで、鍵盤を意味する。

ハープシコード

クラビツィテリウム

鍵盤のある楽器

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten