楽器一覧(弦鳴楽器)
ハープ Harp
アイリッシュ・ハープ irish harp
アイリッシュ・ハープ
グランド・ハープ grand harp
グランド・ハープ

アルパ arpa
アルパ

箜篌 くご
箜篌

古代エジプトのハープ
古代エジプトのハープ
紀元前1200年頃の壁画

ハープは弦楽器の基本である。
現在では、ピアノやグランドハープのように複雑な機構を備えた楽器があるが、音響箱に弦を張って音を出すという仕組みには変わりない。 広義ではチターの仲間もハープという名で一括できるだろう。つまりは、このページの左にある弦楽器リストの総てはハープとしてとらまえてもよいかもしれない。

ハープは(harp という名前はなかっただろうが)、紀元前3000年ごろには、西アジア・古代オリエント文明圏では使われていた。この弦楽器は東西に伝わり、紀元前1200年頃のエジプトの壁画には人の背丈より大きなハープが描かれている。 東アジアには箜篌(くご)がある。

カメの甲羅が胴体のハープ
亀甲のリラ
古代ギリシャの竪琴:フォルミンクス
フォルミンクス
(古代ギリシャのリラ)

ハープとリラは明確な区別がなく曖昧である。ハープをリラと呼ぶこともあるし、リラをハープと呼ぶこともある。曖昧ではあるが、区分があるにはある。
ハープは、グランドハープで代表されるように共鳴胴から直接、弦が伸びるように張られているもので左右から弦をはじくことができる構造のもの。
リラは、門形で鳥居のように柱が2本立っていて横棒に弦を張ってあり、弦は共鳴胴と平行になっている。

カメの甲羅を共鳴胴に使ったリラもあり、これはギリシャ神話ではヘルメスがリラを作ったことになっている。「ギリシャの竪琴」という呼び名があるが、その場合はリラの形状をしている。でもやっぱり、これをハープと呼ぶ場合もある。 いずれにしても、現代人が勝手にハープとリラを区分しようとしたのだろうから、長い長い歴史のなかで名前がゴチャマゼになるのはしょうがないことだろう。


私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten