ハープ・ギター
Harp guitar
1800年ごろには、このスタイルのギターが作られていたようだ。
6本弦の標準的なギターがベースになっているが、ボディはアーチ型に延長されたている。延長されたボディにはオープンの弦(開放弦)が張られている。
この弦の役割は、はじいて低音を出すこと。もう一つは共鳴用のとして音響の広がりを増加させること。
ちょっと見た目がエレガントすぎる(?) ので、弾き語りなんかの時、唄や演奏に耳をかたむけるというよりも 異様な楽器の形に目が行ってしまう ・・・ような気がするんだけど。
例えば庶民の生活を歌うフォーク・シンガーがハープギターを弾きながら歌ってたら、なんかマヌケで浮いちゃってる状態になるだろうな。
クラシックギターがベースになっているハープギター
ナイロン弦を採用したハープギター。オープンの低音弦はレバーで音程を変えることができるようになっている。さらに、ボディにも高音の弦が配置されている。
ギブソン社のハープギター(Gibson Style "U")
ギブソンもハープギターを作っていた。1900年代初めめ頃から生産販売が開始され、1940年頃まで生産されていたようだ。アーチトップ(表面板が膨らんでいる)で、弦はスチール。ハープギターの名前の由来がそのままのハープっぽいデザイン。10本の低音オープン弦が張られている。
The Present Standard System of Tuning
左のイラストは、ギブソン社の1900年頃のカタログに表示されていたイラスト(ちょっと画像編集してますが)。
10本のオープン弦の標準チューニングが示されており、(ほぼ)半音づつのピッチで並んでいるのが判る。
ナルシソ・イエペス(スペインのギタリスト)が考案して自ら使っているクラシックスタイルの10弦ギターも、同じく倍音を豊かに響かせる効果をねらって考案された。
10弦ギターの場合は、普通のギターの形をしていて、低音弦が4本追加されている。
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ハープ・リュート
なんとかギター
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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