リローネ
Lirone
ヨーロッパの古楽器(1600年頃)。
12本の演奏用の弦、2本の共鳴用の弦が張られている。合計14弦。共鳴用弦2本はともかく、演奏用に12本も弦が並んでいると、どの弦に弓を押し当てればいいのかワケがわからんようになる(はずだ)。
心配ご無用。
この楽器はメロディを弾くというよりも、伴奏用の楽器。指板にフレットが付いているので、左手はギターのように複数弦を押さえて、右手で複数弦を弓でこする。和音を出すわけだ。ピッチカートで分散和音を奏でたりもする。
糸巻きペグがヘッドの表面から突き刺さっている弓奏楽器を、古くは lira と呼んでいたようだ。脚に挟んで演奏するので、脚のリラ・・・ リラ・ダ・ガンバ (lira da gamba) ともいう。
リローネなど古い時代の楽器は、床に固定するためのエンドピンがついていない。両脚でがっちりと楽器のボディをはさんで固定し演奏する。
リラ・ダ・ブラッチョ
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ビオラ・ダモーレ
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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