楽器の名前一覧 弦鳴楽器
アルペジョーネ Arpeggione

アルペジョーネ arpeggione チェロより少し小ぶりである。そして、ギターより少し大きい。 ウィーンのギター製作者が作った弓奏楽器ということで、チェロとギターの特徴を併せ持っている。フレットが付いた弓奏楽器で、弦は6本。1820年代に作られたので、音楽史全体から見ると比較的新しい楽器である。
ビオラ・ダ・ガンバのように歴史的な流れから発展した楽器というより、楽器職人が作りたくなったから作ったというのがこのアルペジョーネ。おそらくそんな感じで誕生したのではなかろうか。

ギターは弦をはじいて音を出すのであるけれど、バイオリンかなんかの弓でギターを鳴らしてみたことがある方もおられるだろう。 6弦をいっきにこすってみると、リードオルガンのような和音が ワオーン と鳴る。あまり大きな音は出ないけれどね。
だから、調弦は6本ともギターと同じ音程に合わせてある。フレットも付いているので、ギターと同じコードフォームで「C」とか「Am」とか「B♭」とか、あらゆるコード(和音)を鳴らすことができる。 弓を使わず直接で弾くとギターのテクニックで「アルペジオ」を奏でることもできる。アルペジョーネという名前は、このあたりから付けた名前なのかなぁ。 ギターを弓で弾きたいという思いから生まれたのがアルペジョーネ。そうに違いない。


脚に挟んで演奏する弓奏弦楽器
かくこ(革胡)
チェロ
チュニリ
ビオール(ビオラ・ダ・ガンバ)
バリトン(ビオラ・ディ・ボルドーネ)
モリンホール
リローネ(リラ・ダ・ガンバ)

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私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
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