シュリンクス (パンの笛)
シュリンクス、パンパイプ、パンフルートなどの呼び名がある。
これは、半獣神のパンと 森の妖精シュリンクスの神話から名付けられている。
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パンは、ちょっとスケベな牧神。 美しい森の妖精のシュリンクスに恋焦がれちゃって、「可愛いシュリンクスちゃん 愛してるよー」てなぐあいで、若き森の妖精を追いかけ回すストーカーであった。
同じパンでもアンパンマンとは大違い。
一方、シュリンクスは、スケベな牧神に追いかけられて、イヤでイヤでたまらなかった。森の中ではいつもパンの視線を避けながら暮らさなければならなかった。
ある日、シュリンクスの近くまでパンがやってきてスケベ笑いをしている。シュリンクスは逃げましたね。パンは「シュリンクスちゃーん」と、追いかけてる。
「うわ パンに捕まる」アンパンマンも食パンマンも助けに来てくれない。と、その時、目の前に泉があったので、シュリンクスは泉の中に逃げ込んだ。そして自分の身を葦(あし)に変身させた。
「なんじゃこれ シュリンクスちゃんが葦になってしもうた」
スケベなパンであったが、愛しく思う気持ちは本気だった。シュリンクスの葦を楽器にして、ひとり寂しく泉に向かってその笛を吹くのであった。
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