楽器名一覧
しょう

日本の笙(しょう)
雅楽(ががく)
日本の伝統楽器。 雅楽で使われる。
リード(笙では『した』とよぶ)を振動させて音を出す。ふいてもすっても同じ音が出るので息継ぎの途切れがなく連続して音を出すことができるのが特徴 (この発想というか仕組みはアコーディオンと似ているかもしれない)。
管には、穴が開いており、これを塞いだり放したりすることで何種類かの和音が出る。
和式の結婚式では笙の音がバックグラウンドミュージックとして流れるのはおなじみだ。
笙は、翼を立てて休んでいる鳳凰(ほうおう)に見立てられ、鳳笙(ほうしょう)とも呼ばれる。

雅楽では、 (しょう) 、 篳篥(ひちりき) 、 龍笛(りゅうてき) を三管と呼ぶ。
笙は中国のシェンが日本に伝わったもの。シェンはアコーディオンやハーモニカなどに影響を与えたフリーリード楽器の元祖だ。
とはいえ、中国のシェンが最古の笙であるかというとそうではないようだ。中国よりもっと南、東南アジアでこの楽器のアイデアがうまれたのではないかと思われる。
笙の仲間 あれこれ
フリーリードの楽器
体源鈔/體源抄(たいげんしょう)
1512 年(永正9年)。室町時代の雅楽書。豊原統秋(とよはらむねあき)著。一三巻。楽律・調子・楽器・曲目など多方面にわたって記述したもの。笙(しよう)に関する記述が特に詳しい。
体源鈔/伶人時元が物語


雲中供養菩薩像の笙
国宝「雲中供養菩薩像」
京都の平等院鳳凰堂にある国宝「雲中供養菩薩像」。雲上での供養・舞踊、そして楽器を演奏している姿も彫られている。笙を演奏する姿もある。

篳篥(ひちりき) | 龍笛(りゅうてき) | (う)

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
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