葦(あし)はイネ科の植物。温帯・熱帯の湿地帯に分布し、高さ3m〜4mほどに成長する。
日本では、アシは「悪し」に通じるので「良し」の意味を含ませてヨシともいい、葦、芦、蘆、葭など色んな漢字がある
(芦は蘆を簡略化したもの)。
そもそも葦そのものが英語ではReedであるので、楽器のリードはそのまんまの言葉がそのまんま使われていることになる。
リードの素材としては、Arundo donaxという品種が主に使われていて、南フランスのものが最高品質とされている。
でも、リードの「ヨシアシ」は乾燥の仕方や削り方の違いが大きく影響するのであって、どの地域で作っても大差ないのが本当のところだとか。
葦は中が空洞でパイプ状になっているため、
パンパイプ
や
ナイ
のように茎そのものは笛の本体として利用されている。