グランドピアノ
Grand piano
「わたしね、クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテを習ってんの」
「へえ、君は、クラビチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテを習ってんのか」
「そう でも クラビ・・・じゃなくて、クラヴィなの・・・クラヴィチェンバロ・コルピノアノ あのその・あれれ・・・・」
会話にならない。
こんなわけで「ピアノ・フォルテ」でいいやとなった。さらに「ピアノ」でいいや、となった。
もともとクラヴィチェンバロというのはチェンバロのフルネーム。「主」である名前がどっかへ行っちゃって、ピアノだけが残った。
携帯電話の電話がどっかへ行っちゃって「ケータイ」になったのと通じるところありだ。
ご存知 piano は小さく、forte は大きく。
Clavicembalo col piano e forte は、大きな音も小さな音も出る チェンバロ という意味。
鍵盤を強く押すと中のハンマーが弦を強く叩く、鍵盤を弱く押すとハンマーは弦を弱く叩く。ピアノもフォルテも出るという画期的なカラクリがこの楽器の偉いところ。



ピアノ(水平に弦を張るグランドピアノ)のハンマーアクション
チェンバロ/ハープシコード
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