私家版楽器事典
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ティンゴタランゴ Tingotalango
ティンゴタランゴ (Tingo talango)
ティンゴタランゴは 地球を音響箱に使った弦楽器だ。
地面に穴を掘り、その上を薄い膜(皮、ブリキ板など)で塞ぐ。木の棒を弓形に立て、膜と棒の間に一本の弦を張ってある。
奏者は、この楽器の大きさによるが、座り込んだり立ち上がったりして演奏する。 音を出すのは、指ではじいたり スティックで叩いたりする。また座って演奏する場合は、膜をドラム同様に両手で叩く方法もある。
Tingo talango は キューバでの名前で、この楽器はハイチなどでも使われていてタンブー・マレンゲン tanbou marengwen とか呼ばれているようだ。
元祖はアフリカのコンゴだと云われている。


ティンゴタランゴの構造 (Tingotalango structure)
大地のくぼみで音を増幅する
  1. 木製の棹 wooden bow
  2. 弦 string
  3. 皮または薄い鉄板 membrane
  4. 掘った穴 resonabce chamber
  5. 土 soil
増幅の音響BOXは、色々なものが使われている。例えば、瓢箪などの瓜類、太い竹、ココナッツの殻、空き缶や調理鍋など。
ティンゴタランゴは 大地の窪みを音響BOXにしているので、地球そのものを使っているということだ。世界で一番大きな楽器といえる。

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