水琴窟は見ることはできない。地中に埋まっているからである。上の図は水琴窟の断面をイラスト化したもの。
大きな瓶(かめ)を逆さにして埋め込んである。
周りには、大きめの石や小さな石、土などが層になっていて、これは音響効果を高める設計になっているようだ。
手水鉢(ちょうずばち)から流れる水が水滴となってこの瓶の内部に落ち、水たまりにポチャン。
実際にはポチャンではなく、少し金属的な「コローン カラーン」というか「クォーン キュピョーン」というか・・・そんな感じで残響のある琴にも似た音が響く。
江戸時代の中期から庭園の施設として取り入れられた音の出る仕掛けであって、楽器とは呼べないけどね。
楽器としてなら、水琴窟ではなく水窟琴(すいくつきん)とすべきであろうか。