楽器の名前リスト
リジェリカ
lijerica
リジェリカは、クロアチアの弓奏楽器
クロアチアン・リラ Croatian lyre(lira)とも呼ばれる
12世紀またそれ以前は リラもフィドルと同様 弓奏弦楽器としての名前として使われたようで、この楽器はリラという名称(クロアチアン・リラ)でも呼ばれる。
リジェリカだけでなく、ビザンチン帝国時代の弦楽器(西暦1000年頃?)が多様にマイナーチェンジされて形を変え東ヨーロッパで愛用されてきた。名前は異なるものの同様の兄弟楽器は、バルカン半島からトルコ、ウクライナなどにも見られる。
ビザンチンのリラ
(西暦1000年ごろの彫刻)
「ビザンチンのリラ」の系統であるリジェリカは、他の兄弟楽器と同様に弦は3本で、通常は膝の上に縦に立てて演奏される。
クロアチアの伝統的な衣装でリジェリカを演奏する男性
指板が無く、音程が有効となる弦の長さは、左手の爪で横方向に弦を押し付けることによる。 現代のバイオリンの様に指板に弦を押さえ付けるのを通常の演奏方法と思いがちだが、爪を弦に押し付ける方法は古代から続く「有棹の弓奏弦楽器」で多く見られる。
また、ナット(ヘッドとネックの間にあり弦を支える部品)も無く、糸巻きから直接ブリッジに向かって弦が張られている。
カラブリアン・リラ(イタリア)
クレタン・リラ(ギリシャ)
ガドゥルカ(ブルガリア)
グドーク(ウクライナ/ロシア)
クラシカル・ケメンチェ(トルコ)
私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten