マンドリン
Mandolin
ラウンドバック(ボディの背面が丸い)のマンドリン。通常マンドリンといえば、このクラシック・マンドリンのことを指す。古くからイタリアで演奏され発展してきた。
乾いた音という表現を時々見かける。そう、確かに細っこい音だけどよく通る。春夏秋冬でいえば「秋」。カラッとした音(カラーチェというメーカーがあるが、偶然である)。
お菓子で言えば「柿ピー」みたいな音。薬でいえば「太田胃散か龍角散」みたいな音。
弦は8本、2本1組で4コース。トレモロといえばマンドリンというぐらいで複弦が複弦たる機能を精一杯表現してくれる楽器である。
弦配置とその調弦は「高い方からE・A・D・G」。ギターが「低い方からE・A・D・G」なのでちょうど逆になってる。
フラット・マンドリン
Flat Mandolin
クラシック・マンドリンを元にデザインされた、ボディの底が平らで薄くなっているマンドリンがフラット・マンドリン。
アコースティック・ギターを引っさげたバンドなどとの愛称が良く、ボディが薄いので立って演奏できるのはバンド仲間に入ることができる最大の利点。
バンド内での和音の高音部補強、複弦ならではの音色のメロディは、アメリカ生まれのカントリー・ミュージックではお馴染みである。
バロック・マンドリン
Baroque Mandolin
バロック時代にマンドリン(mandolino)と呼ばれる楽器が登場したころは、弦は12本で2本対の6コースだった。
おそらくリュートを元に開発されたのだろうけど、リュートと比べれば小型で はるかに演奏しやすい楽器として登場した。
『マンドリンを持つ女』
このイラストは、イタリア・バロック時代の画家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロの絵画『マンドリンを持つ女』を参考に描いたもの
マンドセロ
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マンドローネ
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バンドリン
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バンドゥリア
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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