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楊琴
ヤンチン
中国のヤンチン(楊琴 , 洋琴)
ヤンチンは中国の打弦楽器。楊琴または洋琴と書き、日本では「ようきん」と発音している。
弦をスティックで叩いて音を出す楽器は、西アジア(当時のペルシャあたり)のサントゥールが元祖。
サントゥールが、ヨーロッパへ、そして東はインド・中国に伝わり、その土地で独自に発展し使われている。
ヤンチンもそのひとつで、とても立派な作りの打弦楽器。150本〜170本ほどの弦を持ち、オーケストラにも参加するなど、中国では重要な楽器となっている。
ヤングム
Yanggeum(양금)
朝鮮半島のヤングム
楊琴は18世紀に朝鮮半島にも伝わりヤングム (양금) と呼ばれている。韓国では独自に改良され現在のヤングムはモダンなデザインでピアノの様なダンパー(弦の振動を制御する)も付いている。
夜雨琴
やうきん
さらに、日本へは1600年代に琉球へ伝わったようで
夜雨琴
という漢字をあてて「やうきん」というステキな名前がついていたが広く普及することはなかったようだ。
琉球の夜雨琴
琉球王国では座って合奏する宮廷音楽を御座楽(うざがく)といい、主に中国から伝来した楽器を使っていた。夜雨琴も そのひとつだった。
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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