
ビーナ
Saraswati veena
南インドの撥弦楽器。シタールと同様、インド音楽の中心的存在。
瓢箪の共鳴器や複数の共鳴弦など北インドのシタールと似ているが、ネック側には龍の頭の飾りがついていたり、異様に大きな共鳴器がついていたりの違いがある(ヘッドの龍はヤーリーというらしい)。
ネック側の共鳴器が大きいためか、ビーナは胴部分を床に置いた状態で演奏されることが多い。
スライドバーを使うわけではないが、素手でフレットを移動して演奏する様はリゾネーターギターやスチールギターに似ている。
ビーナという名は弦楽器の総称として使われていたため、伝統的な楽器はもちろん、新しく設計されて作られた楽器にも Veena の名が付けられたりする。
ビチトラ ビーナ
Vichitra veena

床において演奏するビチトラ ビーナ。フレットがついていなくてスライドバーを使って演奏する。こうなると、スチールギターに似ているというよりもスチールギターの弾き方そのものという感じ。
共鳴弦がいっぱい付いているのはビチトラ ビーナも例にもれず、インドの楽器の得意技!。
ルドラ ビーナ
Rudra veena

肩にかつぐようにして演奏するルドラビーナ。ビチトラビーナに似ているがルドラビーナは板状のフレットがついている。 ビーンとも。
マユーリ ビーナ
mayuri veena

孔雀(くじゃく)の胴を持つビーナ。マユーリは孔雀のこと。
ハンサ ビーナ
hansa veena

モハン ビーナ
mohan veena
Veena という伝統的な名前がついているが、比較的新しい設計で作られたもの。ハンサ・ビーナも モハン・ビーナも スライド奏法で演奏しする。
私家版 楽器事典 / 楽器図鑑 gakki jiten
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