アメリカ合衆国ではマリンバやドラムスなど近代的な楽器が発祥の地となっているが、これらは民族楽器ではない。
北アメリカの楽器と呼ぶべきものはやはり先住民の音楽から見てみるべきだろう。
北アメリカの先住民は、アメリカ合衆国あたりの「アメリカ・インディアン」とカナダあたりの「イヌイット」だ。もともとアジア大陸からベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸に移動していったアジア系の人種なんだね。
アメリカインディアンは「アメリカのインド人」というおかしな名前。これはコロンブスが勘違いしたのがもとなのだけれども、そんな大昔のことはともかく、
現在ではアメリカ・インディアンをネイティブアメリカンとよぶようにしているらしい。
そんなわけで、北米先住民の楽器は「ネイティブアメリカンフルート」とか「ネイティブアメリカンドラム」とか、英語名で名づけられて一般化されている。
バンジョーやアパラチアンダルシマーは先住民のものではなく、合衆国に移民してきたヨーロッパの人やアフリカの人達が作った楽器だ。
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