私家版楽器事典 楽器の歴史 楽器事典の目次



 西洋の音楽様式

  角笛が金管楽器に
  低音の金管楽器
  ダブルリードの管楽器
  弦を擦ったのは だれ

  バルバット 東へ西へ
  サントゥール 東へ西へ
  ナッカーラ 東へ西へ

  ブラギーニャ
  弓形ハープ
  バー・ツィター
  バンブー・ツィター

弦鳴楽器一覧 中東・アラブの楽器

弓形のハープ
オンビ エジプトの弓形ハープ ナーガ アドゥング サウン・ガウ
エジプト ボウ・ハープ | ナーガ | オンビ

アドゥング | サウン・ガウ

狩猟に使う弓が この楽器の祖先だろう
狩猟の弓から楽器のハープへ bow harp(弓ハープ)と呼ばれるが、弓で擦って音を出す弦楽器という意味ではない。弓の形をした弦楽器という意味である。
弓形ハープは、狩猟に使う弓のツルをはじくと音がでるというところから生まれたのではないかと云われている。 ツルは1本ではなく数本張ると違う音程が出て面白い。強く張るのと弱く張るのでも音は変わる。 木の板やツボなんかに押し当てれば共鳴して大きな音が出ることを発見すれば、弓そのものに空洞の箱を付けるというアイデアも生まれてくるだろう。

古代のエジプトには、この形、またはこの形に類するハープが数多くあり、墓から出土したり壁画に描かれていたりする。床に置いて、膝の上に置いて、また肩に支えて演奏している図もある。

エジプトハープの図(僧呂が弾く大型のハープ) エジプトハープの図(肩に乗せて弾く、床に置いて弾く)
僧呂が弾く大型のハープ 肩に乗せて弾く 床に置いて弾く
これが現在でも北部のアフリカあたりではナーガオンビという弓形ハープが存在し、現役で活躍していたりする。 また、遠くはなれているけれども、東洋でもサウン・ガウという弓形ハープがある。
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