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ヨーロッパの 擦弦楽器
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ビオラ と フィドル
Viola and Fiddle
ビオラ(viola)とフィドル(fiddle)は語源が同じ
ビオラといえばバイオリンより少し大きい楽器で、同じ作りなのでバイオリンと並べてみなければ区別がつかないかもしれない。
そして、フィドルはバイオリンの俗称。ポピュラーミュージックで使う場合や、専門的な教育を受けていない奏者はバイオリニストではなくフィドラーとか呼ばれたりする。
とはいえ、フィドラーはフィドラーで自らをかっこいいミュージシャンだと確信していたりする。
現代においてはビオラとフィドルは別の楽器なのだけど、もともと同じ語源であった。
世界楽器大事典より引用させていただきましょう。
今日ビオラは、バイオリン属の中音楽器として、一定の寸法で作られているが、16世紀まではビオラといわれていたものは、胴の形も大きさも一定してはいなかった。
円形、だ円形、分銅形などいろいろあった。このようなものは、ローマではリラ(lyra)と呼ばれたり、ドイツではフィーデル(fiedel)と呼ばれたりした。
13世紀のはじめにドイツで描かれた絵画には、吟遊詩人と、演奏中の4弦フィーデルと3弦フィーデルが描かれている。
ドイツで描かれたのでフィーデルといわれるのであるが、ローマならばリラまたはビオラといわれたに相違ない。フランスの本にはヴィエル(viele)としてある。
もともとこれらは同じ語源に出発していたが北と南でこのように、かなり変わった語形になってしまった。
世界楽器大事典(黒澤隆朝著)
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