弦を叩いてリズムを刻む
ウトガルドン。
英語では、Percussive Cello(打ち鳴らすチェロ)とも。
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ウトガルドンは東ヨーロッパ(ハンガリー、ルーマニアなど)に古くから伝わる楽器。棒で弦を叩いてリズムを刻む。
間違いなく弦楽器であるし、間違いなく打楽器でもある。
世界楽器大辞典(黒沢隆朝著書:雄山閣)には、こういう楽器を「弦鼓(げんこ)」という区分をしていたけど、あんまり馴染みのない表現だね。
スティックで弦を叩いてメロディを奏でる打弦楽器は数多くあるが、ウトガルドンはメロディではなくリズムが主体なので、パーカッションの要素が強い。
弦楽器20%で、打楽器80%というところかな。
右手に持ったスティックで弦を叩き、左手は弦をつまむようにはじいて、リズムに「おかず」を添える。
その形状はバイオリン属を模倣している。チェロの大きさに近いが、少しチェロよりは小さいかな。弦の数は3本であったり、4本であったりで一定していない。
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