ハウリング
Howling
マイクロフォンから入った音声がアンプで増幅されてスピーカーから出る。スピーカーから出た大きな音が再びマイクロフォンに入る。それがアンプでまたもや増幅されて・・・。
「キーン」とか「ボワー」とか突然大きな音が鳴ってみんなビックリする。そのまま放っておくと無限ループで、しまいにゃ音響設備がこわれるかもしれん。マイクロフォンだけではなく
エレクトリックギター(特に共鳴胴のあるエレクトリックギター)でも起こる。PA屋はハウリングが起こることを「ハウる」と言ったりする。
Howling は犬やオオカミの遠吠えのことで「ワオーン!」であるが「和音」とは関係ない。「和音」なら心地良い音なんだけどね。
ハーモニー
Harmony
和声。高さの違う複数の音を同時に響かせる。かつ、連続させて奏でる。
ハープ
Harp
ハープは「弦楽器」ではあるが「楽器」としての総称として使われる名前でもある。中国(漢字)の「琴」も似た意味合いで使われている。
グラスハープ や マウスハープは弦楽器ではないけれど、ハープという名で楽器の意味合いを込めている。
ハープという名がついた楽器「なんとかハープ」
ハーモニックス
Harmonics / Flageolet tones
弦楽器で基音を振動させないで倍音を響かせる方法。またはその音。
弦長の中央を指で軽く触れるようにして弦を弾くと2分割されて振動するので、1オクターブ高い音が響く。音は小さいが澄んだ透明感のある音になる。
バイオリンの場合はフラジョレットと呼ぶことが多い。
パーカッション
Percussion
→
打楽器
バス
Bass
低い声域・音域のこと。カタカナでは英語発音のベイスやベースも使われる。
バス、テノール、アルト、ソプラノを その音域に合わせて楽器の名前にも使われる。
バス・クラリネット Bass clarinet
バス・サクソフォン Bass saxophone
バス・ドラム Bass drum/Grancassa
バス・ドラム Bass drum(ドラムセット)
バス・チューバ Bass tuba
バス・フルート Bass flute
バス・マリンバ Bass marimba
バス・ヘリコン Bass helicon
ベース・ギター Bass guitar
バーヤーン
インドの太鼓。少し小さめのタブラと少し大きめのバーヤーンを一対で叩く。バヤという名称のほうが一般的。
タブラとバーヤーン
弾物
(ひきもの)
弦楽器である。
雅楽では、琵琶や和琴など、弦を弾く楽器を弾物という。
弾き語り
(ひきがたり)
ピアノを弾きながら歌う。ギターを弾きながら歌う。一般的にひとりで演奏し歌うこと。
もともとは、古くからの日本固有の言い回しであって、三味線や琵琶を奏でながら「語り」を演じること。
だから、ピアノやギターはこの言葉を借りてきたわけだ。
ピッチカート / ピッツィカート
Pizzicato
擦弦楽器(弦をこすって音を出す楽器)なんだけれども、指ではじく。ギターやマンドリンはもともと指ではじく楽器などでピッチカートとは言わない。
バイオリンやチェロなどの演奏方法のことを指す。コントラバスは、ジャズやポピュラー音楽で使う場合、弓でひくよりピッチカートの方が多い。
ピストン・バルブ
Piston valve
トランペットやコルネットなどの金管楽器に採用されている管の通り道を制御する仕組み。
ピストンバルブの図
ピリオド楽器
Period instruments
period とういうのは期間という意味だそうで。なのでその期間・・・その当時の楽器というわけ。
その当時の作曲家が、その時代に使っていた楽器ということで オリジナル楽器 original instruments という言い方もある。
古楽器というと、さらに民族楽器なども含めて古い時代の楽器ということであって、古びた中古品の楽器という意味ではない。
ヨーロッパの古楽器
吹物
(ふきもの)
管楽器である。
雅楽では、笛の類(篳篥、笙など)を吹物という。
複管楽器
(ふくかんがっき)
ひとつの楽器で ふたつ以上の音を出せる管楽器。
フラジョレット/ドゥヴォイ ニーチェ
ブラスバンド
Brass band
イギリスで生まれた金管楽器主体の演奏形態。
1800年代の初め頃、イギリスでは産業革命により、工場労働者の余暇が増えた。
それでもって、ブラスをやり始める人が増え、コンクールなども盛んに行われた。
Brass は 真鍮/黄銅 であって、楽器では金管楽器のことを指す。
フラット
flat
譜面表記の記号。半音下げるの意味。の記号を使う。日本では変記号。
フラっとしてる
Slightly low voice
唄を歌う時、音程がずれて少し低い声で歌ってしまうこと。「あんた このサビの部分 フラっとしてるんとちゃう?」というぐあいに使う。
フレット
Fret
弦楽器(特にリュート属)の指板(フィンガーボード)を弦長の音程に合わせて区切ってある細い突起。ギターでは細い金属、ビオラダガンバなどガットを使ったものもある。
→
リュート属
フレームドラム
Frame drum
幅の薄い木枠(フレーム)に皮を張ってあり、片面に皮を張った太鼓。手に持てる大きさ。
世界各地でつかわれている。タンバリンもフレームドラムのひとつ。
世界各国のフレームドラム
プレクトラム
Plectrum
弦楽器の弦を弾く道具。ギターのピック、三味線の撥(ばち)など。チェンバロなどでは鍵盤の動きに連動して弦をはじく小さな爪のこと。
へ
Fart
(1)
おならのことである。口笛の場合は、くちびるの形、舌や喉の形を変えて音程をとることができる。
「へ」は無理だ。肛門や直腸の形を意図して変化させる能力はヒトにはない。無理して音程をだそうと力むと「ミ」が出る場合があるので要注意だ。
さらに、口笛はフルートなどと同じエアリードであり、「へ」はトランペットと同じリップリードに分類されるため構造的に音の出し方が違う。
「へ」は英語で Wind だ。ボブディランの ♪・・the answer is blowing in the wind.・・は、「答えは風の中にある」のであって「への中にある」のではない。心得ておくこと。
(2)
ポピュー音楽でいう F の音。ハ長調の音階の第4音。ドレミファ の「ファ」。ハニホヘ の「へ」。CDEF の「F」。周波数は 698.5 ヘルツ。
ベッセル フルート
Vessel flute
漢字に当てはめると「壷笛(つぼぶえ)」となる。つぼ状態の容器に音程を変化させるための穴が開いた笛。
管楽器は、管の長さによって音程が決まる仕組みになっているが、オカリナを代表とする閉じられた容器が本体のベッセルフルートは内部容積が音の高低に影響する。
「くだ」ではないので、管楽器と呼ぶべきではないのかもしれない・・・壷楽器・・・なんかしっくりこないけど。
ベッセルフルートの仲間
ヘルツ(周波数)
Hertz
ヘルツ(hertz)は、国際単位系の周波数・振動数の単位(記号はHz)。
1秒間に何回振動しているかを表している。
私達が普段使っていて世界中に普及している西洋音楽では、Aの音は440Hzと決められている。ただし、奏者のよって442Hzや443Hzくらいを使う場合がある。
ヘルツをもっと詳しく
Aの音をもっと詳しく
弁鳴楽器 (べんめいがっき)
ぺらんぺらんとした薄い板などを震わせて音を出す楽器。
楽器を体系的に分類するため、体鳴楽器・膜鳴楽器・弦鳴楽器・気鳴楽器・電鳴楽器の5つに分類する方法がある。この区分は音の発生源から導き出された分類であるため、理論的に正しくわかりやすい。
ただし、5種類以外なものも存在する。例えば「親指ピアノ」や「オルゴール」の音の発生源は「板」だ。板を震わせるというのは体鳴楽器のようだがちょっと違う。そこで、弁鳴楽器という分類が便宜上つくられた。
作られたといっても、正式には認知されていないようではあるが...。
親指ピアノ thumb-piano
ポルタメント
portamento
違う高さの音に移る時、なめらかに、なめらかに連続的に変化させる演奏方法。
スライド管を持つトロンボーンの得意とする演奏方法だ。電子楽器のテルミンはポルタメントにならないようにする方が難しい。テルミンは勝手にポルタメントになる。
portamento はイタリア語。
ホンキートンク
Honkey tonk
安酒場のことである。ニューオリンズにある安酒場には、安物の調律もままならないアップライトピアノが置いてあって、そこでジャズのはしりみたいなのを演奏していた。
音程がちょっとばかし狂っていても気にしない。そんなピアノをホンキートンク・ピアノと呼んだりする。
ホンキートンクピアノ
棒琴
Bar zither
弓に張った弦をはじいたり叩いたり音を出すのが楽弓(弓琴)。
弓よりちょっと発展して、木の棒などに弦を張った楽器が棒琴(バーツィター)。
バーツィターをもっと詳しく
梵音具
(ぼんおんぐ/ぼんのんぐ)
仏教の法会・儀式などで使う仏具のうち鳴り物のこと。その総称。木魚、木鉦、梵鐘、鰐口、鐃鉢、錫杖、磬子など
梵音具あれこれ
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