蚊
(か)
Mosquito
なんとも短い名前を持つ昆虫である。
蚊の羽音は300Hz〜600Hz程度らしい。ギターなどのチューニングに使うA音の音叉は440Hzなので近い音程である。蚊の羽音周波数は、種類によって決まっており、メスとオスで違うという(絶対音感をもっているというわけだ)。そして、羽音の周波数で仲間を意識して求愛の行動をとる・・というのが本当なら・・・、そしていつもしっかりとした周波数ではばたいているのであれば・・・
(1)音叉を使って蚊を撃退することはできない蚊。
(2)蚊の羽音で楽器のチューニングができない蚊(音叉の代替)。
(3)蚊の羽音で(人間が)絶対音感の訓練をすることはできない蚊。
さて、これは今後の研究に期待することにしよう。
音叉
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周波数
カタック
Kathak
北インドの古典舞踊。
両足に
グングルー
という鈴を付けて踊る。カタック・ダンス。
グングルー
がっきょくのなまえ
楽曲の名前
円舞曲(ワルツ) /
四重奏曲(カルテット) /
子守歌 (ララバイ)
など
ががく
雅楽
中国、朝鮮半島を経て日本に伝わり、宮内は社寺などに伝承されている楽舞。世界最古のオーケストラでもある。雅楽で使われる鳴り物は吹物、弾物、打物に分類される。
吹物(ふきもの):龍笛、神楽笛、高麗笛、笙、篳篥。
弾物(ひきもの):和琴、琵琶、筝。
打物(うちもの):鞨鼓、楽太鼓、鉦鼓、笏拍子 など。
雅楽の楽器
カーター・ファミリー・ピッキング
Carter Family picking
アコースティックギター奏法の一つ。低音部でメロディを弾きながら高音部で和音とリズムを弾く。
アメリカのバンド、ザ・カーター・ファミリーが取り入れた演奏なので、この名がついている。
アコースティックギター
空オケ
(カラオケ)
Karaoke / Minus one
空のオーケストラ。つまり、本物のオーケストラなしの録音すみ伴奏のこと。また、それを音響設備で再生し、その伴奏で歌うこと。放送現場の言葉だったようだ。
音楽を職業とする人だけでなく一般人も利用しているカラオケボックスのカラオケは日本発祥であり、カラオケ(発音は微妙に違うにせよ)の名称は世界で通用するという。
似た言葉で、「マイナスワン」がある。楽器の演奏や唄の練習などに用いる。自分の練習するパートの音や声がない録音音源で、それを再生しながら練習する。
マイナスワンはカラオケという言葉が一般になる以前からあった。
管楽器
(かんがっき)
Wind instruments
唇の振動によって音を出すものを金管楽器、それ以外の管楽器は木管楽器。オカリナなどの様に「管」である必要はない。
吹奏楽器/気鳴楽器。
缶楽器
(かんがっき)
Can musical instruments
空き缶で作った楽器。そのまま叩いたり、中に小石などを入れた打楽器。
空き缶をリゾネーターに使った弦楽器。
擬音
(ぎおん)
実際の音に似せて人工的につくり出した音。映画の効果音や楽曲の中にも使われる。
擬音楽器は、擬音を発生させるための楽器。鳥の鳴き声、雨・風・雷・波の音など。
トランペットを「パンパカパーン」、太鼓を「ドンドン」など、物が発する音を言葉で(文字で)で表したものは擬音語。手塚治虫は「シーン」という、存在しない音を文字として漫画の中に採用した。
サイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」
・・・
♪夜がふたたび おとずれたときに 静かにおしよせる 悲しみと苦しみ
今宵もさまよい歩く町に聴いた Sound of silence
・・・
この時、聴いた音は「シーン」という音だったのかもしれない。
松尾芭蕉の「閑さや岩にしみ入る蝉の声」
・・・
この時、聴いた音は「ミーン」という音だったのかもしれない。
擬音・効果音を出す楽器
共鳴
(きょうめい)
ある物体が外部から音(音波)を受けた時、振動し始める現象。例えばAの音にチューニングされた弦があって、その近くでAの音を鳴らすと弦は振動を始める。
ワイングラスを音波でパリンと割ってしまうというのはこの現象。
弦楽器には共鳴弦を取り付けたものがあり(インドの楽器に多い)、演奏の際、音を豊かにする効果がある。
共振(きょうしん)。
金管楽器
(きんかんがっき)
トランペット、チューバ、トロンボーン、ホルン・・・など、これらは金管楽器だ。真鍮(しんちゅう)で作られているものが多い。
でも、金属で作られているのが金管楽器ではない。プラスチックであろうが木であろうが金管楽器は金管楽器だ。ヒトの唇を震わせて音源とする管楽器が金管楽器なのだ。
真鍮のパイプを曲げる方法は、なんと氷を使う。曲げる前のパイプに水を入れておいて凍らせる。それから曲げる。そうすると、管が曲げるときに歪んだりせずに、ちゃんと内径が円を保ったまま曲げられるんだと。
唇を震わせる金管楽器
金玉コーラス
音符の玉が二つ上下に並んだ音程でハモる。略してキンコラ。
琴瑟相和す
(きんしつあいわす)
中国最古の詩篇「詩経」からのことわざ。仲の良い夫婦のことである。そもそも夫婦の仲を言ったのではなかったようだが、夫婦円満状態ということで通っている。
琴(きん)と瑟(しつ)で合奏すると調和していい響きだね、まるで二人の仲のようだ、てな具合。
ただし、琴については「琴(きん)」と 「筝(そう)」がごちゃっとなって区分されていないようですな。琴というのは日本で俗に言う「お琴」のことではないのだけれど・・。
琴(きん)
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瑟(しつ)
グリッサンド
glissando
イタリア語である。ある音から違う高さの音まで滑らかに変化させる。
ギターなどの弦楽器ではフレット上で弦を押さえた指を滑らせる。・・♪ いつの間にか錆びついた糸で薬指を切りました(さだまさしの精霊流し)・・・になる場合があるので注意。
ピアノなどの鍵盤楽器では鍵盤を左へ(右へ)素早く順番になぎ倒していく。
管楽器では、ちょっと難しいが穴を開いていく(塞いでいく)のを加減しながら演奏することで可能。ただし金管楽器のトロンボーンはスライド管での音高調節なのでグリッサンドは超得意。
さらに、フルートでは吹き口の位置を変化させて管長を変えることができるスライド式のものもある。
滑奏音。
クルアン・サーイ
Khruang sai
タイ王国の弦楽合奏。弦楽器ではチャケー、ソー・ウー、ソー・ドゥアン。たて笛のクルイ、金属打楽器のチンなどが加わる。
楽団:クルアン・サーイの楽器
クロマティック
Choromatic
半音、半音階のこと。例えば、半音が出せるハーモニカはクロマティックハーモニカで、半音が出せるハープはクロマティックハープ。
工工四
(くんくんしー)
沖縄の三線(さんしん)の記譜法。弦を押さえる位置(勘所)や弾き方を記してある。
三線
下座音楽
(げざおんがく)
歌舞伎の舞台下手(しもて)にある黒御簾という小部屋で演奏家が奏でる音楽。情景や人物のキャラクタなどを音楽や擬音で表現する。影囃子(かげばやし)。黒御簾音楽(くろみすおんがく)。
歌舞伎の下座で使われる楽器
弦
(げん)
String
弓へんである。よって狩猟に使う弓の糸の部分が弦だ。上弦の月とか下弦の月もこの弦からきたのだろう。
弦楽器は狩猟で使う弓の弦をはじくところから発展して楽器になったという。だから楽器の場合も弦という漢字があてられたのだろうね。
さて実際に楽器に使われている弦は、古来より竹の皮、絹糸、動物の腸や腱などが使われてきた。
弦がなければただの箱
交響曲
(こうきょうきょく)
Symphony
オーケストラによって演奏される多楽章の楽曲。シンフォニー。
交響曲とか交響楽は、森鴎外が最初に使った言葉だって。
五度
(ごど)
5th
気温が5度なら寒い。浮気が5度なら離婚する。音程が5度なら調和する。
振動数が2:3になる音程のこと。弦楽器だと弦を2/3の長さにするとこの音程が得られる。
音の自分自身が一度なので、そこから上へ5番目の音。
例えば、ド・レ・ミ・ファ・ソの「ド」と「ソ」の関係。そして例えば、レ・ミ・ファ・ソ・ラの「レ」と「ラ」の関係。
さらに例えば、ミ・ファ・ソ・ラ・シの「ミ」と「シ」の関係・・・・。
ベースを引く場合、Cコードなら C(ド)音 を基本に G(ソ)音 を適当におりまぜてリズムに合わせて弾くと、なんとかベースらしくなる。
数台並べたティンパニも五度の音程でチューニングされている。普通、完全五度のことを指す。
コード
Chord
→和音(わおん)。ポピュラー音楽ではコードネーム(コードシンボル)とよばれる記号、「C」「Am」「G7」などが頻繁に使われる。
もともとは弦の意味。弦が複数あって一緒に弾くと和音が出るというところからきているのかもしれない。モノコードは 1本弦の音響実験具だ。
五人囃子
(ごにんばやし)
Quintet
雛祭りの「ひな壇」に並んでる5人組の楽団。毎年春先に出演することになっており、女子のすこやかな成長を祈る古来よりのミュージシャンである。
笛:能管。 太鼓:大鼓、小鼓、締太鼓。この4つの楽器。後1人は「謡(うたい)」。
五人囃子の楽器
コルトホルト
Kortholt
16世紀〜17世紀ごろ、ヨーロッパで使われていた木管楽器。ダブルリードで管が折り返されている。
ドゥルシアン、カータル、ゾルドン、ラケット
など。
魂柱
(こんちゅう)
バイオリンやビオラなどのボディの中に組み込まれている柱で表面板と裏板とをつないでいるのが魂柱。
インドネシアやマレーシアにバイオリンムシという虫がいる。これは昆虫。
バイオリンムシ
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