ヨーロッパの古楽器

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オルフィカ Orphika (Orphica)

オルフィカ Orphika
オルフィカは、簡単に持ち運びが出来る小型のピアノ。 オーストリアで作られて、ドイツなどでもはやりの楽器だったようだけど、短い期間ですたれてしまったみたい。
小型の中でもさらに小型のものは、2オクターブほどの音域しかないけれども肩にかけて演奏することもできた。 3オクターブ以上の少し大きい目のオルフィカは、卓上形で脚付きのものまである。こうなってくると普通のピアノに近づくわけでポータブルという特徴が薄れてしまう。 やっぱり「アコースティック・ショルダー・キーボード」として発展してほしかったなあ、と思うのだけれども。
オルフィカ Orphika
こんな小さなボディに鍵盤で弦を叩く仕組みを詰め込んでしまうなんてあっぱれだ。緻密な設計と高度な加工技術が必要だったに違いない。でも、案外とハープみたいな、わりと単純な構造のほうが演奏のテクニックが活きるんだよね。 あまり使われなくなっ理由は、複雑な構造の割には音楽としての表現力が乏しかったせいかもしれない。

立って演奏することもできるポータブルピアノ オルフィカを演奏している婦人
オルフィカは小型なので、膝の上や机の上に置いたりして演奏できる。ストラップで方にぶら下げると立った姿勢で演奏することも可能だ。

ジラフ・ピアノ | スピネット | ショルダーキーボード


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私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten