イタリアは現在の代表的な楽器である「ピアノ」と「バイオリン」を完成させた実にエライ土地がらである。
イタリアの民族楽器というと思いつかないのだけれども、それもそのはず、あまりにも世界中に行き渡っているために民族楽器という概念がなくなってしまった。
オカリナ Ocarina
土の笛は大昔から世界中にあったので、オカリナが歴史上世界を代表する土笛ではない。
イタリアのドナティ(Giuseppe Donati)という人がこの笛に「小さなガチョウ」という名前をつけて売りだしたのがオカリナ。
マンドリン
Mandolin
マンドリンはナポリ、ミラノ、ローマなどに弦の数や形が異なる様々なものがあったようだ。
現在のマンドリンはナポリ式がもとになっていて、8本弦(4コース)が標準。
カラブリアン リラ
calabrian lira
イタリアのカラブリアで愛用されていた古楽器。
ビザンチン帝国時代の弦楽器が基になっている。
バイオリン
Violin
バイオリンといえばイタリアのクレモナ。
昔々、弓でこする弦楽器はアジアからヨーロッパに渡り、ヨーロッパ全域で独自に発達してきた。多種多様の弓奏楽器がある中、16世紀ごろのクレモナで現在の形状のバイオリンがほぼ出来上がったという。
ピアノ
Piano forte
鍵盤の操作で弦を叩いて音を出そうとする試みは大昔からあったようだ。
イタリアのクリストフォリ(Bartolomeo Cristofori) だけが「弦をハンマーで打つ鍵盤楽器」を作ったわけではないようだけど、このイタリア人が現在のピアノの基礎を作ったのは確かなようだ。
当初は「音の強弱をつけることのできるチェンバロ」と呼ばれた。
ザンポーニャ
Zampogna
ヨーロッパ全域で演奏されているバグパイプ。パイプの数や袋の材質、また演奏形態も様々。イタリアのザンポーニャは、そんな中でもとても大きい。
ピッフェロ
Piffero
ダブルリードの木管楽器。
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