拍板（パイバン／はくばん）

拍板パイバン／はくばん

拍板は中国の木製打楽器。
2枚または複数枚の板片をヒモで結んである。紫檀、カリンなどの硬い木で作られ、檀板とも呼ばれる。

拍板は、唐の時代（7世紀ごろ）にはすでに使われていた記録があるようだ。宮廷音楽やから民衆の音楽まで幅広く使われている。

沖縄では、民衆の打楽器として「三板（さんば）」があるが、この拍板が改良され大衆に普及したようだ。

雲中供養菩薩像の拍板

京都の平等院鳳凰堂の木製菩薩像には拍板を演奏している雲中供養菩薩像がある。数枚の木板がセットになっている。

阿弥陀聖衆来迎図の拍板

平安時代後期の作品といわれている高野山の阿弥陀聖衆来迎図（部分模写）。向かって左端には複数の響板を持つ拍板が描かれている。

私家版楽器事典／楽器図鑑
gakki jiten