私家版 Web楽器事典
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空き缶を使った弦楽器
 空き缶は、そのまま叩いても立派なパーカッションになる。少し手を加えて弦を張れば音響増幅の箱になる。 空き缶と棒と弦があれば比較的簡単に弦楽器が作れるので、世界中にパーソナルなマイ楽器があふれていることだろう。

 そんな中で、タイのソークラボーン、アフリカ南部のセガンクル、沖縄のカンカラ三線、アメリカのジャグバンドが発端のタブベースなどは、比較的 名前も知られていて、少しだけスタンダードになっている。


ソークラポーン
Saw krapawng
ソークラポーン
ソーピープ
Saw peep
ソーピープ
セガンクル
Segankuru
セガンクル
カンカラ三線
Kankara sanshin
カンカラ三線
ウォッシュタブ
ベース

Washtub bass
ウォッシュタブ ベース

以上の「空き缶弦楽器」は、ちゃんと名前もついていて、複数の愛好者がいる。

とはいえ、自由に製作できるので、世界にひとつだけという個性的な楽器は数多く作られていることだろう。下記のような自由自在なデザインの楽器が見つかる。

缶ビール
beer can
ビールの空き缶
空き缶のコラ
Kora
空き缶のコラ
カンジョー
Canjo
カンジョー Canjo

 金属を音響箱にすると、金属的な音がする。これを、いい音とするかどうかは個人個人様々。いずれにしても、音をアコースティックで増幅するという点では とても高い性能で効率の良いアイテムだ。
 缶詰のブリキ缶、ビールのアルミ缶、大きいものでは一斗缶やオイル缶。洗濯ダライも楽器になりたくて加工されるのを待っているのだ。

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