私家版楽器事典
私家版楽器事典の目次総合サイト マップ

金属の打楽器 木製の打楽器 太鼓の仲間 弦をはじく
弦をこする ラッパの仲間 木管楽器 気鳴楽器

アンジェリク
イングリッシュギター
ウード
エコンティン

カバキーニョ
カンカラさんしん
キタラ・バッテンテ
キタローネ
ギタロン
クアトロ
クィンテルナ
クラチャッピ
コラシオーネ
ゴッタン
サズ
サペ
サロッド
さんしん(三線)
サンシェン(三弦)
シタール
しゃみせん(三味線)
セタール

タール
タンプーラ
タンブール
ダニェン
ダン・ダイ
ダン・タム
チャランゴ
チャンズ
チェクントルン
テオルボ
テナーギター
トゥンビ
トレス
ドシプルール
ドターラ
ドタール
ドブロギター
ドムラドムラ
ドンブラ

ハープ・ギター
バラライカ
バンジョー
バンジョー・カバコ
バンジョーラ
バンドゥリア
パンドゥリ
ビオラ・デ・コチョ
ビオラ・デ・ブリチ
ビーナ
びわ(琵琶)
ピパ(琵琶)
ピン
フォーク ギター
フラット マンドリン
ブズーキ
ヘゲルン
ボルドヌア
ポルトガル ギター

マンドリン

ユエチン(月琴)

ラジャオ
ラド
ラバーブ
ラワープ
リウチン(柳琴)
リゾネーター ギター
リュート
ルアンシェン(阮咸)
ロンロコ

ワライチョ
ンゴニ


楽器の名前 一覧

テオルボ Theorbo
テオルボ
長い低音弦をもつヨーロッパの古楽器。16世紀の終わりごろから使われるようになった。この時代は標準化されていないので、色々な大きさのものがあり 弦の数も定まっていない。 ネックの長さは1mほどで、弦の長さは1.5m〜1.7mほど。
テオルボの演奏
テオルボ/キタローネ
リュートが原型であることは胴体の形をみれば想像はつく。
楽器に低音弦を取り付けるには太く(重く)するか、長くするかだが、ガット弦(羊の腸を使った弦)は太く重くするには限度がある。ならば長くするしかない、というわけでこんなロングネックになったのだろう。
テオルボの中でも特にネックの長い楽器があって、スーパーロングネックのテオルボはキタローネと呼ばれたりしている。
ネックは長いため剛性が低いだろう、これだけ弦の数が多くあればチューニングが大変だ。ある1本の弦の音程を調整したとしても他の多数の弦の張力でネックが歪んで狂ってしまう。 もう一度合わせ直すと、今度は別の弦が狂って・・・という具合。弦楽器は、温度の変化や弦の伸びでも狂ってシムが、これだけネックが永ければその狂い方も大きいはず。 総ての弦を合わせるには忍耐が必要だったことだろう。
「演奏する時間よりチューニングの時間のほうが長い」と云われているようだが、これは大げさではなさそうだ。


ヨーロッパの古楽器

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten