スチール | 日本語では炭素鋼。強く引っ張っても切れないスチールを作る研究があって現在のスチール弦がある。楽器用の高品質なスチール素材はミュージックワイヤという名称で区別する事もある。 |
ガット | 羊の腸を乾かしたもの。湿度や温度によって変化しやすいのが欠点。ガットの代用として現在では、ほとんどナイロンを使っている。 |
絹(きぬ) | 繭からとれる絹糸である。三味線や箏に使われている。三味線の糸の黄色い色はウコンで染められる。 |
ナイロン | 米国のデュポン社が開発した化学繊維。ポリアミド繊維の総称であり、ナイロンは商品名。 |
ポリエステル | PETボトル材質と同じ仲間。絹に比べ数倍、引張りに強いため、三味線や箏の細い弦に使われる。テトロンは日本企業の商品名。 |
フロロカーボン | とても強い化学素材。釣り糸に使われることのほうが多かったが、ウクレレやクラシックギターにも採用されている。 |
馬のシッポ | バイオリンなどの弓の毛として使われることが多いが、馬頭琴では弦にも馬のシッポの毛が使われる。 |
蔓(つる) | 植物の蔓。古代の人々が使った弓矢の弓には蔓が使われていたと思われる。狩猟用の弓が楽器に変化したとするならば、蔓も楽器の弦として使われただろう。 |
竹(たけ) | 竹の表皮。竹筒を共鳴器として(本体として)使うが、その竹の表面部分を切り出して弦にする。東南アジアの竹筒琴など。 |